このウェブログでは、スペインフリークであるデザイナーが、スペインで撮って来たガウディーをはじめとするモデルニスモ建築を写真とともに紹介したり、リーガエスパニョーラのスーパースターに独自の視点から勝手なコメントを掲載していく予定です。
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Feliz Ano Nuevo!
Blogをご覧頂いています皆様へ。
新年、明けましておめでとうございます。
昨年は日経平均株価も2万円を超え、日本の経済にとっては比較的明るい一年であったと思います。
2018年は維持継続、更なる発展とより良い一年になりますよう願っております。
戌年にちなんだ企画年賀状をご用意いたしました。もしよろしければご覧くださいませ。
新春恒例?「○X年賀状」を
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01 Amanecer [Travel of Modernismo Architecture]
美しいモデルニスモ建築を探し求める旅は、マドリーから始まりました。
途中経由したロシアのシェレメチボ空港では、薄暗い照明のなか190cmはありそうな警護にあたる大男が隙あらば何か聞いてきそうな勢いでこちらをみています。屋外の気温を表示する温度計は-10℃以下。かなりの緊張感の中、給油は完了して再びマドリーへと向います。
ここで、これから目指すスペイン[エスパーニャ]と首都のマドリーについて、スペインはご存知の方も多いと思いますが、ヨーロッパの南西、イベリア半島に位置しています。
公用語はラテン語派生のスペイン語。正確には「カスティーリャ語」これは他のスペイン語に「カタラン語」(バルセロナ)や「バスク語」(バスク地方)がある為で、スペインは複雑な歴史の中でいくつかの民族によって構成されています。
そうこうしているうちに無事マドリーの「バラハス空港」に到着。もう空はすっかり暗くなっています。
02 Reserva [Travel of Modernismo Architecture]
マドリー「バラハス空港」の到着は夜10時過ぎ、普通だとなるべく早くマドリー市街へ向いたいところなのですが、「バラハス」のインテリアがかっこよくて到着早々思わずシャッターを切ってしまいます。
あいさつ代わりに写真を撮り収めたところで、最初の難関、宿の予約です。英語があまり通じないというガイドブックの事前情報があったので、昭文社の「かんたん旅会話スペイン語」のフレーズをカタカナ読みでtel予約にチャレンジ!
?Hay alguna habitacion disponible para hoy?
アイ アルグナ アビタシオン ディスポニブレ パラ オイ?
通じずに聞き返されてしまいます。しかたなく今度は英語で、
Is there any room available for tonight?
すんなり通じます! あいにく部屋はいっぱいだったので、繰り返すこと3回、やっと泊まる宿の予約を探りあてました。
03 Hotel [Travel of Modernismo Architecture]
「バラハス」からマドリー市街までは比較的簡単にたどり着けます。
地図のとおり歩くと目印となる「プエルタ・デル・ソル」から少し入った、なにやらプチ歓楽街っぽい界隈に建っているpequena(ちっちゃな)オテルに到着。
シングル一晩でチェックインして、部屋に入ると、、ツイン。
「ツインだけどいいの?」と聞いてみると、「シングル料金でいいよ」とのことで、いきなり「初日からぼられたんじゃないか」という不安は一掃。
まずはシャワーでも浴びてと、、シャワールームに向います。
!! ガラス張りの壁で覆われた浴室はまるでちょっと妖しいショールームのようです。
利用した感想は?「意外に開放感抜群」です。どうやら初日はプチ歓楽街のプチレジャーホテルを探りあてたようです。
シャワーからあがると、今日一日あったことがうそのように外は静まりかえっています。
04 segundo dia [Travel of Modernismo Architecture]
よく「旅先のホテルで良く寝られなかった。」という話を聞いたりしますが、完全に熟睡です。むしろWベッドだったので自分のベッドより良く寝られたくらいです。
ホテルから一歩外に出ると、2月9日のマドリーの空は気持ち良く晴れています。
さて、とりあえず歩きます。歩き回らずにはいられないというのが正しいかも知れません。「オリジナルラブ」の「夢を見る人」の中にある「出かけよう荷物はいらない。何も教えられてないこどものように、、」という歌詞のような気分です。もちろん「荷物はいりますが、、」
石畳の街を歩くと日本でもよく見るマクドナルドの看板が、、まずは「はずさないマック!」で朝食です。そこそこ混んでいて、見ると店内に警備員がいます!なんだろうと観察していると、どうやらなにもオーダーせずにくつろごうとしている人を追い出すのが仕事のようです。日本ではまずない画にスペインに来たことを実感します。
05 PrincipePio [Travel of Modernismo Architecture]
朝食を終えて、今日の予定はと、、マドリーの街を歩けるだけ見て回ってから「古都トレド」へとしましょう。
ぶらぶら歩いていると、何やらショッピングモールらしき建物に遭遇。PrincipePioと書かれています。駅に併設されているショッピングモールのようですね、入ってみます。
昔のヨーロッパの駅舎を改築して日本でも近年見るようになってきた吹き抜けのあるショッピングモールに作り変えています。2Fの上に中3Fが作られていて、見晴らしの良さそうなファストフード店などの飲食店が並んでいます。
06 para Toledo [Travel of Mordernismo Architecture]
プリンシペピオを楽しんだところで外はすっかり夕方。そろそろトレドへ向うことにしましょう。
たぶん”toledo”と書いてある切符を買ってみます。路線図は駅名がスペイン語なので正直よく分かりません。それっぽいラインを見つけたので乗ってみましょう!
勢いで列車に乗って約30分、人がどんどん減って駅に止まる毎に人気がなく荒涼とした駅ばかりになって来ました、、、
すると、どこからともなく車両に移ってきた2人のスペイン人と思われる女。(まあスペインなのでほとんどみんなスペイン人なのですが、、)がフラメンコを踊りだしました。それがあまりにも自然だったので、さりげなく列車内でフラメンコ観賞してしまいました。
そうでした、トレド行きか確認しようと思っていたところでした。列車内の路線図を確認してみますが「Toledo」らしき文字が見あたりません。 さらに不安になり途中下車して確認しようとしたところ、、、人がいません。無人駅のようです。周辺に建物らしきものもなく、、2日目でこんなにさみしい思いをするとは。目につく路線図やインフォメーションボードを調べてみてもダメです。
どうも乗り間違えたようです。時計を見るとすでに19:00近く、トレド行きをあきらめてマドリーへ戻りましょう、しょうがない。
07 recuperacion [Travel of Modernismo Architecture]
帰りの列車の中、初日に引き続きまたもや宿探し。マドリーに着いて電話してみますが、今度はなかなかみつかりません。「ほんとうにもうあきらめて、空港で一泊しようか?」などと頭をよぎったところで5件目にしてやっと発見!予約が取れました。
もう夜も10時をまわったところでオテルのある"Puerta del Sol"に到着。Solはにぎやかです。たむろしている連中に聞くとすぐそこにあるようです。
それっぽい建物の前にたどり着くと"Mr.Ogawa!"とエントランスでドアパーソンが待ってくれています。知らない土地で2泊目にして手荷物を気にしながら空港に泊まることを思うと旅が自分のもとに返って来たような暖かい“一言”でした。Hotel Parisにグラシアス!
08 Puerta del Sol [Travel of Modernismo Architecture]
トレドにたどり着かなかった(笑)ことで、あらためてあまり浮かれている場合ではないことを思い知った2日目の旅から一晩。
"Puerta del Sol"は美しい夜明けです。
No more Toledo shock!!
まずは、前日の過ちを繰り返さないように、朝からユースホステルを一晩押さえることに成功です!
YHに荷物を預けたら、街でもらえるmapaを見ながらマドリーを“かじりに出かけましょう!"
09 Gran Via [Travel of Modernismo Architecture]
チェックインしたユースホステルに荷物を預けたら街に繰り出します。レンガづくりの町並みを抜けると人通りのあるひらけた通りにでました。両替のショップも目につきます。見ると"Calle
Gran Via" グランヴィア通りに出たようです。
通りの周辺にはセルバンテス著「ドンキホーテ」の銅像がある"Plaza de Espana"や王宮"Palacio
Real de Madrid"など少し印象的な観光スポットがあります。まずは"ジャブ"といったところですかね。
明日はバルセロナへ行ってみることにしたので、早めにユースホステルへ戻ります。
10 Hacia Barcelona [Travel of Modernismo architecture]
バルセロナへ旅立ちの朝がやってきました、ガウディの建築に会いに行きます。YH(ユースホステル)の朝はパンの朝食にコーヒー、Jugo de naranja(オレンジジュース)ドリンクが2種類つくのが特徴です。修学旅行のそれよりは明らかに "Rico" おいしい!です。
バルセロナへは一番安い高速バスで向うことにしました。トレドの二の舞を踏まないよう慎重にチケットを購入して、乗り場もしつこいくらいにしっかり確認。ここを間違えるとスペインでの貴重な一日が終了です(笑
意気揚々、乗り込んだ高速バスで女子学生が"bien de bien" いいねいいね!(推測)と連呼しています。旅は国内でも特別な時間ですよね。
2~3時間乗車して、途中休憩です。
11 Zaragoza [Travel of Modernismo architecture]
荒涼としたイベリアの大地を走り続けるとついに街にたどり着きました。
目的地のバルセロナにしてはまだ時間が早いようですが、、
どうやら、車内アナウンスでは経由先のサラゴサのようです。
バルセロナへ、マドリーから8時間の"autobus"の旅もあと少しです。
12 Llegada [Travel of Modernismo architecture]
バルセロナに到着。すっかり辺りは真っ暗です。予約した“Montserrat”ユースホステルへはメトロ“Vallcarca”から長いエスカレーターを上って、眺めのいい石橋を渡り、石畳の丘を駆け上った(駆け上らなくて大丈夫。)中腹にありました。
大きな門をくぐるとイスラム風の館内はユースホステル特有のオープンな好奇心が充満しています。マドリーで泊まったYHに比べると相当レトロですが、広くて、インターネットも使えて(当時スマートフォンは普及する前)部屋数も多く、居心地も快適です。
バルセロナでの拠点はここに決まりました。早速連泊の予約をしてきましょう!
13 La mañana a Gaudi
ユースホステルの国際色豊かなテーブルでの朝食はトーストにサラダ、コーヒーなどオーソドクスでいて本当に"Rico"(おいしい)
さて、ついにこの旅の中で楽しみにしていたバルセロナの建築を見て回る朝がやってきました。
YHでもらえるバルセロナ市内のマップを見てみると、、、
ガウディのカサ・ミラをはじめカサ・リュオモレラ、カサ・バトリョなど見てみたい建築がずらり並ぶ”グラシア通り”から歩いて見ることにします。
Vamos!!
14 Passeig de Gracia
内陸にある比較的新しいマドリッドの街に比べると、細部までこだわった石造りの建築が建ちならぶ街並みは
とても重厚感がありながら垢抜けた印象で、地中海に面して歴史の長いバルセロナ着いたんだなと実感させてくれます。
スターバックスで少し店員さんと喋ったら、街に繰り出しましょう!
グラシア通りを海岸の方へ下ると早速カサ・ミラが見えてきました。
曲線で描かれた個性的なデザインにも関わらず色調がそろっているからか街並みに調和して感じられます。
”これがバルセロナなんだ!!”とたどり着いたことに対する充実感とこれから待ち受ける時間への期待や楽しみでいっぱいになって来ました。
15 Casa Mila
通りの床には凝ったタイルが敷詰められています。後で調べて分かったのですが、六角形に組合わせられた
歩道のタイルもガウディのデザインらしいです。見たい人、写真あります。
緩やかに海に向って下っているグラシア通りを下り、正面からパシャリ!屋上にはオブジェらしき物が見えます。
じっくり見たいのをこらえつつ、今日は街の概要を掴みたいので先に進みましょう。
Casa Mila [Antoni Gaudi]
竣工:1910年
場所:グラシア通り バルセロナ
ガウディなどの独創的な建築があることで、
バルセロナの街は "人々が自由で個性的であることを容認する" 効果があるように僕自身感じました。
16 Casa Batllo
Casa Batllo [Antoni Gaudi]
1903年 26年前に建てられた建築をガウディがリフォーム。
場所:グラシア通り バルセロナ
17 Casa Amatller
18 Casa Lleo Morera
Casa Lleo Morera [Lluis Domenech i Montaner]
1905年 ドミニク・イ・モンタネールによってリフォームされた。
場所:Passeig de Gracia, 35, 08007 Barcelona
デコレーションケーキのような屋上のオブジェ?はインスタグラムで写真をご覧頂けます。